今回はアマデモの時の曲の速さについてです。
だいたいは先生が決められていると思いますが…
よくルンバやワルツでスローな曲を使う人がいますが、
あまりお勧め出来ません。
ゆっくりの方が踊り易いかもしれませんが、
「魅せる」のは大変になるのです。
アラが目立つ、といえばいいのかな?
より細かいところまで見られてしまうのです。
他の種目でも同じです。私はあまり遅い曲は使いません。
だいたい標準テンポの-2~4%くらいが基本かな。
プロデモの場合、結構ゆっくりな曲が使われたりします。
でもプロだからゆっくりでも魅せられるのです。
みんなにも「もっと速い曲でも大丈夫だよ」と言うのですが、
「速いと間に合わな~い」って言われます。
今までの経験上、本番で遅れた人ってほとんどいません。
だいたい速くなっちゃうんです。
速い曲で遅れたなら分かりますが、なんで速い曲で速くなるのでしょうか?
多分あの緊張感の中、アドレナリンが放出されるのでしょう。
「火事場のなんとか~」みたいなもんで、
運動能力が高まり、普段より早く動けるのです。
なので練習の時、本番よりかなり遅くしてやってます。
それでも本番は音より早くなってしまいます。
遅い曲で練習し、本番の速さを内緒にした事もあります。
当日いつもより速い曲で本番です。
踊り終わった生徒さん、「今日はいつもより曲がゆっくりに聞こえた」だって。
こんなもんです。
話しがそれますが、大きな大会の時の体操選手の失敗は回り過ぎだそうです。
逆にフィギアスケートの場合、練習で出来なくても本番で挑戦という事もありますね。
これらはアドレナリン?(詳しくは分からないのですが)のせいだと思います。
人間が集中した時は、普段より力が出ちゃうのです。
それらのコントロールのため「禅」などの精神修業をする選手もいます。
いかに平常心を保つ事が出来るかが大切なんですね。
話しを戻します。
デモの時は、スポットライトと大勢のお客さんの前で一組だけで踊るのです。
「間違えないように」、とか「一生懸命やるぞ」など、
色々な想いが極度の緊張感の中で出てきます。
それだからこそ上手く出来た時の満足感も高いのです。
普通じゃ味わえない感覚です。
結局何が言いたかったかというと、
踊り易いからといって安易に曲を遅くしないほうがいいですよ、って事。
間に合うかどうかギリギリの速さでちょうどいい。
それに頑張って合わせるのです。
最終的な判断は先生にまかせるって事になるかな。。。