今回のテーマは「踊れる身体作り」です。
みなさん、テクニックだけで踊れると思っていませんか?
私の感覚では踊りに必要なものが「10」あるとしたら、
その中でテクニックは「1」くらいです。
ここで言うテクニックとは頭で理解する知識的な事。
残りの「9」は身体を動かして覚える事です。
だいたい半分の「5」くらいは基礎練習だと思います。
ベーシックステップの事ではなく、さらにそれ以前の話しです。
みなさん多分、練習のほとんどがテクニックの練習ではないでしょうか。
社交ダンスのいけないところだと思います。
クラシックバレエを例に考えてみましょう。
レッスンの半分以上はバーレッスン(基礎練習)です。
さらにセンター、これも基礎練習の応用のようなもの。
実際に振付の練習なんてちょっとしたものです。
これくらいのバランスが上達には一番いいと思います。
ステップは単なる足型、順番を覚えたらそれでおしまいです。
社交ダンスの人はステップを先に覚え、それからそれに、
形を付け、動きを付け、タイミングを付け、音楽に合わせる。
これって変です、本来振りを覚えた段階でほぼ踊りが完成しているはず。
完成しないのは基礎が足りないからなのです。
社交ダンスをやる人は年配者が多い、これも原因のひとつ。
基礎なんかやってたらなかなか踊れるようにならないと勘違い。
早く踊れるようになりたい、結果ステップを先に覚えていくのです。
そこに待っているのは、ステップは覚えたけど上手く踊れない現実なのです。
バレエでバーレッスンをあれだけするのは何故でしょう。
「あなたはもうやらなくてもいいんじゃない?」って人ほどよくやりますね。
公演当日さえしっかりバーレッスン、社交ダンス界ではありえないですね。
デモ当日にルンバウォークの練習をしっかりはやるようなもの。
結局、緊張感のある立ち方、綺麗な一歩、など基本が全て。
それを身に付けるための反復練習なのです。
社交ダンスでも上手い人ほど基礎練習をしっかりやっています。
だから上手いんだよね、当たり前なのにみんな気付いていない。
「基本が大切だよー」「もう少し上手くなったらやります」
逆だってー、上手くなるためにやるんだよー。
ダンスの難しさは理解する事ではなく実践する事にある。
よく生徒さんから言われるのがこれ、
「頭では分かるんですが、身体が言う事を聞いてくれないのです」
分かります、でも仮に自分の身体が思い通りに動いてくれたら…
イメージしてみて下さい、私の身体、純代先生の身体、貸します。
あなたが乗り移って下さい、どう?上手く踊れそうな気がしない。
あなたの今の知識量で充分上手く踊れるはず。
何が必要か分かったかな、知識ではなく練習。
それも自分のイメージ通りに動ける身体作り。
やはり基礎練習の繰り返しが大切なんですね。。。
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