石川です。
今回のタイトルは「タコになりたい」
別に身体が柔らかくなりたいという事ではありません。
タコは足(手?)が8本ありますよね。
私もそれくらい手の数が欲しいという事です。
何故そんなに手の数が欲しいかというと、
レッスン中に必要になってくるからです。
例えばラテンで両足を横に開きウエイトを右にかけたとしましょう。
右手は上に、左手は横に開きます。
まぁラテンではよくある形ですね。
これをキレイに作るレッスンをしたとします。
まずは両足を伸ばし身体を真上に思いっきり引き上げます。
左足が床から離れちゃうくらい身体を伸ばします。
お尻はキュッと中に入れて、下っ腹も引き上げます。
左の腰が高くなり、少し後ろに捻ります。
右手は後ろの上方向に伸ばします。
左手の位置は前ではなく横にキープ。
首を垂直に立て、指先もしっかり伸ばします。
ざっと言ってもこれくらいの注意点があります。
さて、生徒さんにやってもらったとしましょう。
身体の引き上げが足りないので両手で持って引き上げてあげます。
出っ張ったお尻を右手で押さえ、
緩んでるお腹を左手で押さえます。
右手を後ろに引っ張ると腰も一緒に右に回ってしまいます。
なので腰を左に回します。
するとまた右手が前にきてしまっています。
手を直しているうちに肩が上がってきました。
直し続けるそのサマはまるで彫刻家のようです!
生徒さんは銅像のようになって硬直しています。
そのうち「…せ、先生、息が出来ませ、ん…」
いつの間にか顔が真っ赤になってたりします。
う~ん、これらを一度に直すには手が足りない!
そこでタコのように手がいっぱいあったらいいなーって事です。
レッスン中、こういう事は日常茶飯事ですね。
こっちを直すとあっちが崩れ、そっちを直すとどっちも崩れる。
やはり一度に全てを上手くやるのではなく、
一つ一つしっかり身に付けていかないといけませんね。
みなさんも先生をタコにしないように頑張って下さい。。。