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油絵とダンス。。。

石川です。

今回のタイトルは「油絵とダンス」です。
社交ダンスを油絵の描き方で説明してみたいと思います。

まずはキャンパスに下書き、全体の構図を決めます。
この段階で細かいところまで描き込みません。

最初のうちは、だいたいこの辺にこれ、ここにあれ、くらいの感覚。
ここで細かく描いても後で消えてしまいます。

ダンスも同じ、最初の段階で細かくやろうとしてもダメ。
全て後で消えてしまいます、だいたいでいいのです。

ここから色を塗っていきますが、そこにポイントあり!
黒いものを黒で塗らない、赤いものも赤で塗らない。

黒を緑で塗るかもしれない、赤を黄色で塗るかもしれない。
少しずつ目的の色に近づける、そうする事で奥行きのある色が作れるのです。

ダンスで言えば、ルンバのためにルンバをやらないって事です。
チャチャやサンバ、ジャズやバレエなど、それらがルンバの奥行きになるのです!

みなさん多くの人がルンバのためにルンバをやっています。
これは赤いものを赤い絵の具で塗っているようなもの。

だから面白味のない踊りになってしまうのです。
上手い人の踊りはどうです?深みがあるでしょう。

「時間がない」分からなくもないがやはり言い訳に聞こえます。
何も専門的にやる必要はありません。

ほんの少しでも感覚が豊かになるし、演劇やショーを見るだけでも違います。
要は気持ちの問題です、いろいろ取り入れてね。

さて、色を塗りながら気をつけて欲しいのは「陰・影」です。
これがないと平面的なつまらないものになってしまいます。

ダンスでいえば「メリ・ハリ」や「タメ・キレ」と言ったとこでしょうか?
同じくこれがないと平面的になり、立体的なダンスになりませんね。

ここから細かいところを描き込んでいきます。
ダンスでも細部にこだわって練習をします。

ここで気を付けてほしいのは全体を見るという事!
例えば目だけキレイに描きました、鼻だけキレイに描きました、口だけ…

最後に離れて見てみたら・・・福笑いのようになっているかも?
ダンスの場合も同じ、よくヒップムーブメントばかりやっている人がいますね。

離れてみたらタコ踊り、なんて事にもなりかねません。
立ち方、フットワーク、フリーアームなど全体のバランスが大切!

少し描き込み離れて見る、の繰り返しがいいのです。
ダンスでも少しヒップムーブメントをやったら今度は少しフリーアームがいいのです。

さて、ここまできて自分の作品を見て「う~ん、なんか変?」と思ったら…
消すのです!上から違う色を塗るのです!!

ダンスでも、これがみなさんなかなか出来ないようですね。
踊りのスタイルを変える、ルーティンを変えるなど。

遠回りになるようだけど実は近道なんです。
同じスタイル、ルーティンでファイナルまできたプロはいないでしょう。

プロはいろいろな事を結構変えているのです。
変と思った絵をちょっといじっても、やっぱり変なのです。

思い切って消す勇気を持って下さい。
そうする事でさらに深みのある作品が出来上がるのです!

どうでしょう、分かってもらえたかな?
フロアというキャンバスに素敵な絵を描いて下さい。。。

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