石川です。
今回は昨日に続き「孫子の兵法に学ぶ(2)」です。
有効に活用して、現代の戦いを勝ち抜いて下さい。
『先ず勝つ可からざるを為して、以て敵の勝つ可きを待つ』
※まず敵軍が自軍を攻撃しても勝てない態勢を作り、自軍が攻撃すれば勝てる態勢になるのを待つ。
簡単に言えば、戦は守備を整えるをもって第一とすべき、なのです。
これをダンスに置き換えてみます。
ここで言う「守備=基本(ベーシック)」
「攻撃=技(バリエーション)」という事でしょうか。
まず基本をしっかりさせ揺るがない土台を作ります。
そして技(バリエーション)で勝負しましょう。
この守備が全然出来ていないのに攻撃ばかりしている人がいます。
たまに勝てるかもしれないが、多くは惨敗でしょう。
しっかりした基本あってのバリエーションなのです。
ここを押さえれば、常勝コンペティターですね。
『勝兵は先ず勝ちて而る後に戦い、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む』
※勝利する軍は、まず勝利を確定させておき、予定通り実現させようとするが、
敗北する軍は、まず戦闘を開始し、そのあとで勝利を追い求めようとする。
補足すれば、戦というものは、あらかじめ作戦段階で勝利を確信した後に戦闘という形を用いるのである。
実戦前の勝算を決める段階が最も重要であるという事ですね。
実際の戦闘は、勝って当然の態勢を作って臨むのがベストという事ですね。
もうこれで説明はいらないかな?
競技会において最も大切なのはそこまでの練習なのです。
勝って当然、とまでいかなくても十分戦える状態でコンペに臨みましょう。
「数打ちゃ当たる」と思っている人、甘いですよー。
確かに当たる可能性はあります、でもかなり低確率。
しっかり練習してコンペに臨めば高確率で当たるようになります。
「下手過ぎる鉄砲、どんなに打っても当たらん」にならないように。
『善なる者は、道を脩めて法を保つ』
※戦闘に優れたものは、戦闘における勝敗の道理を実践し、勝敗の原則を忠実に守る。
これも多くの説明はいりませんね。
競技成績の良い人はどうしたら勝てるのか、またどうしたら負けるのかを知っています。
その原則を忠実に守っている人は、常に良い成績が収められるという事ですね。
コンペの時の色々な不測の事態にも対処出来るように練習するとさらに良いですね。
『兵を形すの極みは、无形に至る』
※軍の態勢を現わす極致は、無形に到達することである。
無形とは決して態勢が全く無いということではありません。
状況に合わせて常に変化していく事が大切なのです。
『兵の形は水に象る』
※軍の形は水を模範とする。
これも同じような意味かな?
決まった勝利の形というのは存在しなく常に時代や敵によって変化するのである。
これを理解せずに安易に既成の枠に当てはめようと考え、
思考停止でいるようならば、そこに待っているのは敗北の二字です。
スタンダードのアライメント(進行方向)など。
いつも決まった方向に行っている人、多いですね。
水が高い所から低い所に流れるように、スムーズに流れて行きましょう。
フロアは生物、誰もいないのはオナーダンスの時だけです。
自分のステップだけでなく周りの人の動きにも注意しましょう。
そうすればスムーズなアライメントが取れるようになりますよ。
最後に一つ、こんなのもあります。
『故に曰く、勝は知る可く為す可からず』
※古来より、勝つべき方法を知る事が出来ても、実際に勝つ事は難しい。
少しでもみなさんの為になればと思っています。
良い成績が取れるよう頑張って練習して下さ~い。。。