石川です。
今回も「JPCL CUP」関係です。
タイトル「チームキャプテンとは。。。」
ケンちゃんは今回初めてチームキャプテンになりました。
キャプテンのお仕事は、選曲、振付、衣装など…
衣装については昨日書いたので、まずは選曲について。
これはとても重要、成功失敗のカギになってきます。
とりあえず自分で探させる事に・・・
すでに何週間か経ったので聞いてみると「…まだ…いいのがなくて…」
さらにしばらくして「コレ、どうでしょう?」
持ってきたのは「カルメン」面白くはないけど雰囲気はあります。
私「出だしはいいけど途中からがよくないね」
ケン「他に候補がなくて…」
私は良さそうなCDを5~6枚貸しました。
後日その中でケンちゃんが選んだのは「マラゲーニャ」
これもメジャーな曲、しかしスローパートと3拍子ばかり。
私「曲は悪くないけど振付が難しくなるよ」
私としては意外性のある選曲をして欲しかったのですが…
理想を言えば、みんなが知っていて新鮮な曲、なおかつ踊りやすい事。
結局ケンちゃんチョイスは「カルメン」と「マラゲーニャ」のミックス。
止めとけと言ったスローパートと3拍子ばかりです。
1曲3分のうち普通に4拍子は40秒のみ。
もう時間もなかったのでしぶしぶOK、ちゃんと振付出来るのか不安でした。
そして振付、予想通り全然進みません。
1回目の練習日の前にどこまで出来たかチェック。
・・・全然ダメ、まず隊列の変化がない、ずっと同じポジションのまま。
似たようなステップの繰り返し、音楽に合っていないなど…
なるべくケンちゃんのイメージを崩さないで変化を付けられるようアドバイス。
出来ていたのは半分くらい、そこで1回目の練習へ。
自分より先輩先生達に振付を教えなければいけません。
当然緊張するでしょう。
もともとしゃべりは苦手な方、足りないところはユリリンがフォロー。
でも自分たちでも足型、カウントがはっきりしていません。
みんなから質問されてもタジタジ…そんな時は私が助け船。
進行がグダグダになってしまい、かなり遅くなってしまいました。
次の練習の時も同じよう、ケン「ここはこうしてくださ~ぃ」
他の先生「キャプテンが違う事してまーす!」こんなのも多々…
ステップも簡単過ぎて覚えにくい(間違え易い?)
かと思えば成功率の低い技?をやりたがる。
これは全員が揃わないよ、と言っても聞きません。
練習して出来るステップと練習しても出来ないステップの判断が出来ない?
リフトも一般的で面白味がない。
かと思えば非力な先生に無謀なリフトをさせたり…
厳しい事を言っていますが、フォーメーションの振付は難しいのです。
ただみんなが並んで同じステップを踊っていてもつまらないですもんね。
面白いモノにするポイントは変化。
隊列の変化、動きの変化、タイミングの変化、新鮮なリフト、パートナーチェンジなど…
これらをバランス良く配置。
特に隊列を変える時には工夫が必要。
ケンちゃんは「ここはテキトーに歩いて…」×××!
踊りながら移動、いつの間にか隊列が変わっているのが面白いのです。
あとフロアの広さも考慮しなければいけません。
縦長のフロアで横にばかり移動していてはダメ。
練習と本番のフロアは広さが全然違う。
ここもイメージして作り、練習しなければいけませんね。
キャプテンは常にメンバー全ての位置や向きを把握していなければいけません。
今回8組でしたので16人分を考えなければいけないって事になりますね。
そして総合リハーサル、選手会員全員の前で踊ります。
場当たりもグダグダ、リーダーシップが発揮出来ず…
いざ踊ってみると予想通り、成功率の低いところはみなバラバラ…
リフトは上げられない先生も出る始末。
ユリリンがリハをビデオで撮影、あとでチェック。
何をチェックしてどう直すのかなどをアドバイス。
ケンちゃん、質問されたところには答えていましたが、自ら直しにはいけません。
先輩先生達ですので遠慮もあったでしょう。
でもキャプテンがそれではいけないのです。
自分で言うか、言いにくければ私を使う方法もあります。
キャプテンは偉そうにしていればいいのでもない。
みんなから信用、信頼されなければいけないのです。
そのための努力、心遣いが必要。
ちなみにキャプテンには選手会から活動費が出ています。
主に練習の時の飲み物や食べ物の準備に使います。
ケンちゃん達はここもセコイ!
アルコールも用意しといてねと言ったのですが、あったのは発泡酒。
せめてビールにしようよ(みんな練習後も飲んでませんでしたね)
ケンちゃんはあまり飲まないので違いを知らなかったようです。
(私も飲みませんが知ってるよー)
次の時はちゃんとビールを用意。
(みんな飲んでいました)
お菓子を用意していない時もあり、純代センセが怒り買いに行かせました。
他のチームはお菓子なしだったとか、スタジオを汚すからとか、いつも余るからとか…
前回あって今回ないとケチった感があるよ。
スタジオが汚れたらあとで掃除すればいいじゃん。
キャプテンこそ進んでそーゆー事をするの!
余るから減らしたら余計余るよ、人は少ないモノには手を出しにくいんだから。
練習には遠くから先生達が集まってくれるのです(車で片道2時間とか)
それらに対するねぎらいのの気持ちが少ない。
練習の時すでに2時半を過ぎているのに、ケン「じゃまた最初から~」
さすがに「そろそろ止めてあげた方がいいんじゃない」と言いました。
一生懸命だったのは分かっています。
でももっと効率をよくすれば短時間に出来たんじゃないかな。
だってみんなで練習する時に教える事が決まっていない事も多かったよ。
スタジオで二人足型を考えている時は口論ばっか(これはいつもと一緒だけど)
練習の時も足型ばっか、踊りの質を上げるようにしないと良い作品にならないって。
スローなところのカウントは最後まであいまいなままだったね…
言ってることとやってる事が違うとみんな戸惑います。
有言実行、信頼されるにはまずここから。
今回の振付、なるべく黙っていようと思っていたのです・・・が・・・
結局、いろいろ口を出してしまいました。
ケンちゃん達だけの問題ならまだしも、他の先生にも迷惑がかかりそうだったので…
長くなりましたが、まだまだまだ…たくさんの不手際があったのです。
偉そうに書いてますが、自分も最初のキャプテンの時は緊張しました。
誰でも初めから素晴らしいキャプテンにはなれないでしょう。
でもいずれ(早く?)みんなから信用されるキャプテンになって欲しい。
そのためにもいろいろな経験が必要なのでしょうね。
さて、最終的に本番の出来は・・・多分良い作品になったのでは?
(まだ映像を見ていませんが…)
今回の事でいろいろな勉強が出来たと思うのですが…
また次のキャプテンの時を楽しみにしています。
しっかりしてよ、ケンちゃん。。。
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