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疑問・質問・悩み相談(回答編2)。。。

石川です。

今回はみなさんからの質問に答えていきます。

◆プロの資格は? (メヌエット)2011-08-25 11:07:35
ラテンD級、ダンス暦2年でプロになれるんですか?

■私の回答
まず一般的にプロダンサーと言っても二種類あります。
教えるプロと踊るプロ、だいたい両方を兼ねていますね。

教えるプロとは学科や実技試験を受けて合格すれば教師免許がもらえます。
アソシエート、メンバー、ライセンシエート、フェロー…いろいろ段階があります。

それほど難しい試験ではないのでちゃんと勉強すれば誰でも取れるレベルです。
これでプロとなり教える資格はありますが、生徒さんがいなければ教えられませんね。

踊るプロとは競技会に出場しているプロのこと。
こちらは先ほどの資格とは関係なく、ノービス戦から出場。

そこで良い成績を取り即日D級に昇級、選手登録をすれば競技会プロとなります。
どちらもレベル、クラスがありますが、絶対的なモノではないので目安程度と思ってください。

パターンとしておじいちゃん、おばあちゃん先生はレッスンプロ(知識人)
競技会プロのパートナー♀で教室務めではない(教えていない)人は競技会プロですね。

単純にプロになるだけなら簡単ですが、プロになってからが大変だと思います。。。

◆苦しいです (某地方ダンサー)2011-08-26 00:04:30
プロに転向して7年になる地方A級選手♀です。
生徒として通っていた教室で、オーナーに勧められ、大好きなダンスで食べて行く決心をしました。

以来、教師試験のための講習費や受験料、競技会のエントリー代に遠征費、
コーチャーへのレッスン代(上級になるにつれてレッスン料も高額になりますよね)と、お金のかかることばかりです。

そのうえ、リーダー氏は、キャリアの差があるという理由で、組んで何年も経ち、共に昇級してきていても、
競技会やプロデモではお相手料を請求され、カップル練習にも料金がかかっています。

教師としては、いただいたレッスン料から教室に収める経費を差し引くとマイナスになってしまうこともあり、
ボランティアのような状態です。

プロなのに、衣装もシューズも買い替えられず、美容院にも行けず、いつも同じ衣装を着て自分でセットしています。
当然別の仕事をせざるを得ず、必死で働いていますが、生活もままならない状況です。

もちろん毎日の練習も欠かせないので、時間も体力も足りません。
先輩先生やライバルからの嫌がらせも延々と続き、精神的にも参ってきました。

技術を磨き続けるべき仕事、お客様に夢を与える仕事なのだから、持続的な投資が必要であることは理解しています。
しかしながら、努力と辛抱を重ねて上位級になり、お客様から声援を送られるようになってすら、
ちっとも稼げないのなら、何のためにプロになったのか分かりません。

いったいいつになったらプラスに転じることができるのでしょうか。
このままでは、いずれ身体を壊し、破産し、ボロボロになってしまいます。

女性教師は稼げないという話はあちこちで耳にするので、違う教室ならいいということでもないのでしょう。
でもそれなら女性のみなさんはどうやって生活されてるのでしょうか。
こんなことで新しい先生が育つのでしょうか。あんなに好きだったダンスがだんだん辛くなってきました。

吐き出し過ぎてしまったでしょうか。公開できない内容であれば削除してください。
石川先生に聞いていただきたくて…。どうもすみません。

■私の回答
現実的な問題ですね。
まず最初のほうの自分への投資の部分はみなさん同じです。

違和感を感じたのは競技会やプロデモのときにパートナー♂にお相手料?
これではパートナー♀ではなく生徒さんじゃないの?

パートナー♂との関係が問題、金銭的に余裕がないことを知っていてそうしているなら、
ちょっと性格的に問題ありかも?(本音で話し合ってみてください)

ダンスパートナーの金銭関係に決まりはなく人それぞれだとは思います。
でも双方が納得できる関係でないと長続きしませんよ。

確かにこの世界で女性が自活するのは大変だと思います(男性生徒さんの絶対数が少ない)
でも多くの女性の先生はその苦しい中でやりくりしているのです。

文面から判断するに真面目だし、状況も冷静に判断されているように思います。
他の先生たちの金銭関係のパターンをいくつかあげてみましょう。

まずカップルが夫婦かどうかで大きく違ってくるでしょう。
夫婦の場合、男性と女性の収入を全て一元化、そこから必要な経費を出していく。

また夫婦でもそれぞれ別に自分の収入を分けている人もいるようです。
夫婦ではない場合、こちらがいろいろなパターンがあるんじゃないかな?

私たちも夫婦ではないので、金銭関係はクリアにしているつもり。
基本的にすべて折半、収入も支出もです。

デモや競技会の収入も半分、遠征費、出場料、レッスン代などの支出も半分ずつです。
ドレス代は自分の分は自分で出していますね(これは他の先生によっては違うかも?)

細かいところや食事代などは私が持つことが多いかな(たまに純代センセが持ってくれますよ♪)
女性が金銭的にきついことは十分理解してますのでできる範囲でサポートしているつもりです。

さて、あなたがプロになったのはお金儲けのためですか?
だとしたらダンスは割のいい商売だと思いません。

多分違いますよね、ダンスが好きでなったはずです!(A級は立派です!)
それでも食べていけないのでどうしたらいいのだろう?ってことですよね。

以前こんな話しを聞きました。
世界のファイナリストが、ファイナルに定着してやっとダンスだけで食べていけるようになったって。

セミファイナルまではダンス以外のバイトをしていたそうです。
日本人はチャンピオンでさえ世界のセミファイナルに入れていません。

世界のセミファイナルでもそれだけで食べていけない世界なのです。
よく外国人コーチャーから日本人ダンサーは(そのレベルで)フルタイムダンサーでいられるのは恵まれていると言われます。

ダンサーの収入のほとんどは生徒さんからもらうレッスン代。
デモの収入でやっていける人はマレでしょう(競技会の賞金も微々たるもんだし…)

金銭的にきつかったらやはり生徒さんを増やすしかないと思います。
あなたは生徒さんを増やすためにどれだけ努力しているのでしょう?

今の時代、ただ待っていても生徒さんは来てくれません。
競技会の成績が良くてもあまり効果もないでしょう。

何をすればいいのか私にも正解は分かりません。
手当たり次第、何でもやるのも一つでは?

男性が少ないならカップルを教える、サークルを作る、出張レッスンをする、ビラ配りをする…
マメにアマチュア競技会を観戦に行き声をかける、アドバイスしてあげるとか…

新規獲得だけでなく、今いる生徒さんも大切にしてください。
ダンスの技術だけでなく、気持ちで教えるのです!

上手い先生の生徒さんが多いとは限らない。
技術はいまひとつでも、おもしろい、楽しい、一生懸命教えてくれる…生徒さんは先生の人間性を見ています!

生徒さんを増やすのに一番よい方法は「口コミ」だと思います。
看板や広告より生徒さんの言葉のほうがよっぽど効果的な宣伝になります(良いのも悪いのも)

・・・後半ちょっときつくなってしまいましたが、どうか悲劇のヒロインにならないでください。
あなたが一生懸命やっているのが分かるからの言葉と思ってください。

女性ダンサーとしてパートナー♂へのお相手料以外は普通だと思います。
今でも頑張っているのは文面から重々分かりますが、まだ頑張れることはあるはずです。

それとパートナー♂との待遇の改善、これは真剣に話し合ったほうがいい。
最悪セパレート、お教室の移動も視野に入れてもいいかも。

何があってもダンスに責任はありません。
いつまでもダンスが好きでいられますよーに。。。

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