石川です。
今回のタイトルは「表現の勉強」
そう、ダンスでの表現力のことです。
まず私は、ダンサーはアスリートではなくアーティスト、だと思っています。
運動能力の凄さだけを競うモノではありません。
もちろんソレの能力が高いのに越したことはないのですが、ソレだけじゃダメ。
表現が加わってこそ本物のダンスです!
この辺はみなさんも分かっていると思うのですが…
プロの先生を含め、どれだけ勉強(練習)しているでしょうか?
かく言う私もまだまだですので偉そうなことは言えないのですが、
自分の希望&理想ということで書かせていただきます。
例えば「楽しい顔」ってどんな顔、「嬉しい顔」は、「悲しい顔」は?
「寂しい顔」と「切ない顔」はどこが違うの?
また一言で「笑顔」と言ってもいろいろな「笑顔」があるはずです。
あなたは何通りの「笑顔」を意図的に表現できますか?
私は鏡の前でいろいろな表情の練習をします。
それこそ百面相のようなもんです(笑)
踊っているときに音楽を感じそれを表現する。
自然にできる人はそれでいいと思います。
私はそれほど器用ではないので、やはり練習します。
この曲ならこんな顔かな、いや、コッチかな?なんてね(笑)
表情を作る上で「眼力」が重要なのは分かると思いますが、
以外と大切なのは「マユ」と「クチ」です。
表情の話しから始めましたが、表現イコール表情ではありません。
手の動き、指先、肩の使い方や首のかしげかたなど…
身体中のあらゆる部分を使って表現をするのです。
この辺の勉強&練習が(プロを含め)少ないような気がするのです。
例えば「寄席」など、男性が一瞬で女性になりますよね。
だいたい肩を入れて斜に構え、しなりしなりとすればもう立派な女性です(笑)
逆に正面に構えて足と脇をを大きく開き、首を起こす(仁王立ち)
男性らしい立ち方になりますよね。
言いたいことは山ほどあるのですが、何もいろいろな顔をしなくちゃいけないってモンでもない。
無表情の表現力というのもあると思うのです。
でも無気力な無表情ではなく、心の中にある感情を押し殺しているような無表情。
そうすることで見ている人が意図する表現を感じてくれるはず。
最近の日本のドラマなど(あまり見ていませんが)言葉の説明が多過ぎ!
役者なんだからセリフじゃなくて表情やしぐさで表現してって思っちゃう。
邦画でも同じ、このセリフいらないのに…と思うことが多々ありますね。
洋画の方が見ている人に考えさせるシーンが多いように思います。
漫画や小説でも感情表現をセリフにしているようなモノはつまらない。
直接的な表現をなるべく使わず、間接的な表現で読む(見る)人に感じさせるのがおもしろい。
ダンスにも使えるテクニックはいろいろなところにあると思うのです。
そのためにも演劇、映画、ミュージカル、バレエ…良いモノをたくさん見ることです!
無声映画なども勉強になるんじゃないかな?
セリフなくストーリーを展開していくんだもん。
お手軽なところでオススメは「トムとジェリー」(誰でも見たことあるんじゃないかな?)
あれってほとんどセリフはないんですよね(だから世界中で人気なのでしょう)
あまり上手くない人ほど「表現なんて、そんな余裕ありません!」となりやすいけど逆です。
足りない技術も表現で十分補えるのです!
ましてやデモンストレーションなど、表現がなければ見られたモンじゃない?!
自分なりでよいので何か表現をするように意識してみてください。
技術の習得には年月がかかるものです。
でも表現は意識次第ですぐにでも(ある程度)できるモノなのです。
先生もどうしても身体の使い方などの技術指導だけになりやすい。
もっと感情表現のレッスンもするようにしてください。
まとめます。
「感情表現なくして良いダンスはありえない」です。
みなさんももっと意識&勉強&練習、してくださ~い。。。
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