石川です。
昨日(今朝?)のフィギュア、凄かったですね。
浅田真央選手、会心のフリープログラムだったと思います。
前日のショートの失敗もあり、順位は関係ない。
自分のすべきことができるかどうか。
前回のバンクーバーでトリプルアクセルを武器に挑み銀メダル。
更なる強さを求めスケーティングを一から見直し、苦手の三回転ジャンプにも挑戦!
ある程度のレベルから基本を変えていくのは本当に大変だったと思う。
現にしばらく結果が出ない時期もあったし…
それらを乗り越え今回のソチ五輪に挑み、
フリーでは驚異の「エイトトリプル」、減点はあったもののすべて着氷。
本人も最後のオリンピックと言っていますが、
集大成の演技になったと思います。
さて、いろいろ思うところはあるのですが、まずは団体戦について。
これは国別対抗でおもしろいと思うのですが、個人種目のあとにできないのかな。
スケジュールの都合、エキシビションとの関係とかあるのかもしれませんが、
他の競技では冬季も夏季もほとんどの場合個人種目のあとに団体戦やリレー競技です。
実際団体にでた選手の多くは個人種目でミスを連発していました。
プルシェンコ選手、羽生選手、チャン選手…浅田選手、鈴木選手、リプニツカヤ選手…
もちろん団体戦に出て個人戦でも成功している選手もいますが、
短期間でベストの状態を二度作ることは難しいのかもしれません。
あといつも言われるのは採点基準についてです。
自分も採点競技に身を置く立場として今回も多くの疑問を抱きました。
【審査結果】(←クリック!)
『女子シングルの最終結果』
1位:アデリナ・ソトニコワ(ロシア)/224.59点
2位:金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ、韓国)/219.11点
3位:カロリーナ・コストナー(Carolina Kostner、イタリア)/216.73点
4位:グレイシー・ゴールド(Gracie Gold、米国)/205.53点
5位:ユリア・リプニツカヤ(Julia Lipnitskaia、ロシア)/200.57点
6位:浅田真央(Mao Asada)/198.22点
7位:アシュリー・ワグナー(Ashley Wagner、米国)/193.20点
8位:鈴木明子(Akiko Suzuki)/186.32点
『フリープログラムの点数』
FP採点 基礎点 出来栄え 演技点 計
1位:ソトニコワ 61.43 + 14.11 + 74.41 = 149.95
2位:キム 57.49 + 12.20 + 74.50 = 144.19
3位:浅田 66.34 + 6.69 + 69.68 = 142.71 (3A認定、連続ジャンプ回転不足×2)
4位:コストナー 58.45 + 10.39 + 73.77 = 142.61
5位:ゴールド 60.64 + 8.93 + 68.33 = 136.90 (減点 -1.00)
6位:リプニツカヤ 59.57 + 6.71 + 70.06 = 135.31 (減点 -1.00)(回転不足×1)
7位:ワグナー 57.79 + 3.28 + 66.92 = 127.99 (連続ジャンプ回転不足×1)
8位:鈴木 57.31 + 3.26 + 65.78 = 125.35 (減点 -1.00)
真央ちゃんのあのフリーで3位?単純になんか変だよね。
地元選手に点数出過ぎ、キム・ヨナはなぜいつも高得点なのか…
ショートのミスがなければ…と思った人もいるかもしれないが、
あの完璧に近いフリーに完璧なショートがあったとしても3位に届くかどうかだったのです。
難しい技に挑戦するよりそこそこな技をキレイにやった方が点数が出る。
このままでは今後3Aに挑戦する女子は出てこないかもしれません。
前回のバンクーバー男子でも物議を醸しだしましたよね。
4回転を跳ばないライザチェック選手が金で4回転を跳んだプルシェンコ選手が銀。
もちろんそれだけで順位が決まるわけではなく、全体のデキ次第なのですが、
もっと難しい技に挑戦しやすい採点基準にしてほしいと思うわけですよ。
トリプルアクセルの基礎点を20点にするとか(笑)、キャンドルスピン(SP)に-3とかありえないよね。
主観による出来栄え(GOE)、これがクセモノですよ。
フリープログラムの出来栄え(GOE)だけ抜粋してみました。
1位:ソトニコワ(GOE)14.11
2位:キム(GOE)12.20
3位:コストナー(GOE)10.39
4位:ゴールド(GOE)8.93
5位:リプニツカヤ(GOE)6.71
6位:浅田(GOE)6.69
7位:ワグナー(GOE)3.28
8位:鈴木(GOE)3.26
ありゃりゃー、結果論ですが総合順位とまったく一緒になっちゃった(笑)
これは偶然でしょうが、真央ちゃんの出来栄えが6位とか納得いかないね。
【分かりにくいフェギュアスケートの採点法】(←クリック!)
話しはちょっとそれますが…
竹内智香選手が銀メダルを取った「スノーボード女子」の【パラレル大回転】
この競技方法はおもしろかったですね♪
赤・青両方のコースを滑り、一回目のハンデを持って二回目へ。
公平感もありますし、技術はもとより心理戦的なかけひきもある。
タイムではなくトーナメント式で、二回目に早くゴールした者が勝ち!
素人が見ていてもわかりやすいし、応援していて熱くなりました!
フィギュアスケートも誰が見ても納得できる結果が出せないでしょうかね?
たくさんの加点をもらったソトニコア選手やキム・ヨナ選手にも罪はありません。
選手は自分のできることを精一杯やるだけで、点数はジャッジが付けるものですモン。
ソトニコア選手は団体に選ばれなかった(選ばれたのはSPもFPリプニツカヤ選手)悔しさからか鬼気迫る迫力がありました。
もちろん地元の声援の後押しもあったと思いますが、良い演技でした。
キム・ヨナ選手もあの環境の中でノーミスで(バンクーバーも)滑れるのはさすがです!
でも体力的な問題か、後半スピード感やキレが足りなかったし、心に訴えるところが少なかった気がします。
社交ダンスでも同じですが技術面だけでなくどれだけ見ている人の心に訴えられるのか?
きっと真央ちゃんの演技は世界中の人に感動を与えたと思います♪
もっともっと言いたいことはあるんだけど、キリがなくなるので…(笑)
日本フィギュア勢、男子も女子もみんなよくやってくれた!
お疲れさま、そして、ありがとう。
※鈴木明子選手のツイッターより、みんな良い笑顔だね♪
おまけ情報:ソチ五輪フィギュアスケート エキシビションをNHKが生中継。
2月23日(日) 深夜1時30分~4時。
出場者は各種目のメダリスト+5位までの入賞選手、開催国(ロシア)選手、その他推薦を受けた選手。
日本からは金メダリスト羽生選手、以下招待、高橋選手、町田選手、浅田選手が登場。
どんな作品を見せてくれるのか?
みなさんも楽しみにしててください。
それでは…まだオリンピックは終わってないぞ!
頑張れ、みんな!。。。
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