石川です。
今回のテーマは「クセか個性か?」です。
よく「あの人の踊りにはクセがある」とか言ったりしますね。
だいたい悪いほうの意味で使われることが多い気がします。
例えばお尻グニャグニャしててキモいとか、あの人の踊り棒みたい、など。
確かにグニャグニャやカチコチ棒のような踊りはよくないです。
これらは「クセ」のある踊りになるでしょう。
そのそもクセとは「無意識にやってしまう(悪い)こと」を指します。
では「個性」とはなんでしょう?
主に個人特有の性質や特徴などで、良いほうの意味に使われる気がします。
特にプロでは個性が大切、他の選手と同じような踊りでは上にいけません。
自分たちのストロングポイント、すなわち個性が必要となってくるでしょう。
当然アマチュアダンサーにも必要、あったほうが良いでしょうね。
競技で好成績を取ったり、心に残る印象的なデモンストレーションができるかもしれません。
まったく逆の意味、「クセ=悪いことろ」、「個性=良いところ」のように思われますが…
実はこの二つ、実際には同じところを指していることも多いです。
先ほどのグニャグニャさんは人より身体が柔らかいのかもしれません。
正しい使いかたがわからず思い切り動かしていたら、気持ち悪い動きになってしまっていたのかも。
テクニックを正しく理解、実践できれば他の人ができないなめらかな踊りができる可能性が高い。
カチコチ棒踊りの人は身体が硬い、または力が入り過ぎているのかも。
こちらも他の人にはできない緊張感や張りのある踊りができるタイプかもしれません。
要するに「クセ」とは他の人と違うなにかがある人なんです。
そのままでは「クセ(短所)」であっても、そこを極めていけば他の人にはない「個性(長所)」になるのです!
ただクセを直すのは簡単ではありません。
だってつい無意識にやっちゃうことだモン(笑)
そこを直すにはかなり意識的に取り組まないといけません。
そもそも自分のクセに気づいているか?
この辺はコーチャーの役目で実際には難しいところもあります。
多くの日本人コーチャーは悪いところをなくしたがりますからねー。
その結果、無個性ダンサー多数となる。
誰を見ても、そこそこ上手いが皆同じような踊りをしていたりします。
悪いところこそ最大の長所に変化させられる!
そもそもクセのない人はいなくて、誰でもなんらかのクセがあるモンです。
そこに気づき進化させ、他の人とは違う「個性」まで昇華させられるか!?
考えようによってはクセが多い人ほど伸びしろがある?(伸びるとは言ってない、笑)
皆さんも「クセ」を「個性」に変えてください♪
それでは、また。。。