石川です。
興味深い記事がありましたので…
(以下Victoryより抜粋)「Victory」(←クリック!)
なぜ日本スポーツにだけ、「引退」が存在するのか?
昨日閉幕した、第99回全国高校野球選手権大会。
チームの3年生の多くは「引退」を選択します。
しかし、プロスポーツではないアマチュアスポーツに「引退」という概念があるのは日本だけであることをご存知でしょうか。
■卒業すると、スポーツとの関わりが極端に減る
日本では企業運動部(いわゆる実業団選手レベル)で競技者生活を続けられるエリート・アスリートを除き、
多くの国民が学校を卒業するのと同時にスポーツとのかかわりが極端に少なくなる。
もちろん、社会人になってからランニングや個々で民間の商業スポーツ施設で汗を流す人もいる。
だが、多くの日本人にはスポーツを「期間限定で(学校で)一生懸命取り組むもの」という意識が根強い。
これは、過去に日本ではスポーツが学校を中心に展開されてしまい、体育と同一視してしまったことが大きい。
結果、日本では学校以外の場においてスポーツが発展する道は著しく狭まれた。
海外では、学校でスポーツをやらず、地域のクラブに所属してプレーが継続できるため「期間限定」なんて発想は全く存在しない。
ましてや中学、高校生、大学生が“引退”という言葉を平気で使うのは日本人にしかない感覚であろう。
■異常に多い、運動部の活動日数
日本の部活動のように、一つのチーム(競技種目)で膨大な時間を費やす環境は、世界と比較してもかなり特殊である。
各自治体の学校体育調査などの資料を見ても「運動部の設置数は減少」
「部員数は少子化により減少」と報告されているにもかかわらず、運動部活動の日数は異常に多い。
例えば神奈川県が2014年に報告した「中学校・高等学校生徒のスポーツ活動に関する調査報告書によると、
県内の中学生、高校生ともに週6日の活動日数が50%を占めている。週7日を含むと、約70%にものぼる。
2007年と比較すると、「週7日」の活動を行なっている生徒が増加していた。
地方の熊本県でも同年発表された報告書によると週6日の活動日数で「中学生66.4%」「高校生71.8%」である。
■オールブラックスの英雄は、クリケット代表でもあった
普段の生活の中で「選択肢」があると、自然と子どもたちは比べる物差しを持つ。
「創造力」あるいは他人(他の競技)に興味を持つ「好奇心」は、このようなスポーツ環境から育成されていくはずだ。
サッカーが盛んな欧州では、指導者も選手たちも2ヶ月程度の長期休暇を必ずとり、サッカー以外のことを考える「心の成長の時間」を重視している。
高校生年代のトップレベルのユースチームですら、平均活動日数は週3日~4日である。
ニュージーランドにはオールブラックスと呼ばれるラグビー代表チームがある。
そのオールブラックスの英雄だったジェフ・ウィルソンは、同国のクリケット代表チームの主力でもあった。
それ以外に高校時代にはバスケットボール選手としても(日本の国体のような大会で)タイトルを獲得している。
ウィルソンだけではなく、2015年ラグビーワールドカップ決勝のマン・オブ・ザ・マッチに選出されたダン・カーター選手も夏のシーズンはクリケット選手だった。
米国のMLBニューヨーク・ヤンキースの主力選手、アーロン・ジャッジは高校時代に野球とアメフトを両立していて、アメフトの強豪大学からもオファーを受けていた。
マネジメント力を養うには、その時代に合った多様性が求められる。
マーケティング戦略と同様に、今の市場の中で何が求められているかを考察していくことが重要である。
一つのことに囚われず、多面的に物事を考えながら実行しなくてはならない。
これはスポーツの世界で言えば選手だけに限った話ではなく、指導者もスタッフも同じだ。
■“引退”という言葉は、スポーツの本質からかけ離れている
学校や企業スポーツの体制を一気に変えていくのは相当難しいであろう。部活動が全て悪いということでもない。
しかし、学生のアスリートたちが発する不可思議な「引退」という言葉は、スポーツの本質からかけ離れている。
日本の少子高齢化は止められない。国立社会保障人口問題研究所の発表によれば、100年後の総人口は4,286万人となる国。
スポーツに関わる全ての人たちが“横展開”を意識する協業体制を整えていかなくてはならない時代がやってきた。
多くの(日本の)大学生アスリートたちは「社会人になる前に完全燃焼したい」と口を揃えて言ってくるが、
彼らトップアスリートたちこそが我が国でいかにしてスポーツが続けられるかを真剣に考え、イノベーションの戦略を考案してほしいものである。
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よく高校野球で敗れたチームのインタビューで「これで引退です」の言葉に違和感を感じていました。
箱根駅伝のあとにも聞く言葉。
そのあと実業団で続けていく人は一握りなのでしょう。
区切る考えも悪くはないが、もう少し続けやすい環境が作れないものだろうか。
子どもの野球やサッカーも部活よりクラブチームが主体となっているでしょう。
期間限定の部活より続けやすいかもしれないが、実力主義なところも多い。
社交ダンスでも大学にいわゆる「学連」なるものがあるが、
才能ある多くの若者が大学卒業と同時に「引退」してしまうのが惜しいと思っている。
職業としてのプロダンサーじゃなくても趣味ダンサーとしてもっと続けやすい環境はないものだろうか。
この記事を読んでそう思った次第です。
それでは、また。。。
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