石川です。
テニスの四大大会の男子シングルスで20回の優勝を誇るスイスのロジャー・フェデラー選手が現役を引退することを自身のSNSで表明しました。
このなかでフェデラー選手は「この3年間はけがや手術との戦いで、私の挑戦でした。懸命に取り組んできましたが、自分の体の限界も知っています」としたうえで、「私は41歳です。24年間で1500試合以上プレーしてきました。私は地球上で最も幸運な人の1人です。テニスをする特別な才能を与えられ、想像もしていなかったレベルで、可能だと思っていたよりはるかに長くテニスをしました」とつづりました。
そのうえで「今が自分のキャリアを終える時だと思う」として今月、イギリスで開かれるツアー大会(ロンドンで23~25日に開かれるレーバー・カップ)を最後に現役を引退することを明らかにしました。
41歳のフェデラー選手は右ひざを手術して去年3月に復帰したあと、四大大会の全仏オープンは4回戦で棄権、続くウィンブルドン選手権は準々決勝まで。
フェデラー選手は元世界王者で全豪オープン6勝、全仏オープン1勝、ウインブルドン8勝、全米オープン5勝の四大大会計20勝をマーク。特に芝で行われるウインブルドンでは無類の強さを誇り、〝芝の王者〟の異名をとっていました。
オリンピックでは2008年の北京大会の男子ダブルスで金メダル、2012年のロンドン大会の男子シングルスで銀メダルを獲得。ツアーではシングルス103勝、ダブルス8勝で計111勝をマーク。ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マリー(英国)と〝ビッグ4〟を形成し、スター選手として長年活躍してきました。
プレースタイルは強烈なバッグハンドやサーブからの速攻を武器にどんな局面でも抜群の強さを見せるオールラウンダーとして数々の記録を打ち立ててきました。
フェデラー選手は2003年、21歳の時にウィンブルドン選手権で初めて四大大会を制し、その後、4年半にわたって世界ランキング1位を守ると、2009年には四大大会をすべてを制する「生涯グランドスラム」を達成します。
その後は左ひざのけがのため、シーズンのおよそ半分を欠場しましたが、そのおよそ半年後、2017年の全豪オープンで優勝し、さらに2018年には36歳で全豪オープン大会2連覇を達成するとともに四大大会20回目の優勝を果たしました。
To my tennis family and beyond,
With Love,
Roger pic.twitter.com/1UISwK1NIN— Roger Federer (@rogerfederer) September 15, 2022
ナダル選手は長年男子テニスをともに牽引してきたフェデラーに対するメッセージを、自身のTwitterに投稿しました。
「友人、そしてライバルのロジャーへ。この日が来なければ良かったのにと思う。僕個人にとっても世界のスポーツ界にとっても悲しい日だ。この数年間、コートの内外で多くの素晴らしい瞬間をあなたと共有できたことは喜びであると同時に光栄なことだった」
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フェデラー選手は引退しないと思っていた、いや、そう思いたかったのかも。
プレーの素晴らしさだけでなく、言葉も行動もとにかく「ジェントルマン」
アスリートの、いや、人としてあこがれの対象でもありました。
残念ではありますが、本人が決めたことなので受け入れましょう。
本当に長い長い競技生活、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
それでは、また。。。