石川です。
今回はショーダンス選手権の裏話でもしてみようかと…
まずはエントリーのいきさつ。
ショーダンスはもともと嫌いじゃない。
ラテンは去年引退、スタンダードででようか？なんて話していました。
すると今回新しく「スーパーフリースタイル」というセクションができたようです。
このセクションはラテンでもスタンダードでもなんでもあり。
じゃここで久々ラテンありで出てみようか、となりました。
出場を決めたのも遅かったのに、何かと忙しくあと２週間しかない。
まずテーマを決めて曲探し。
やりたい事はいろいろあるが、具体的に決めていくのは予想以上に大変！
はじめはジブリ系でいこうかと思っていました（好きだし、使える曲もいろいろある）
でも二人でストーリーを表現するのが難しそうなので今回はあきらめました。
持っている数百枚のＣＤを片っ端から聞き直し、
多くの候補曲があがり、そして消えていった…
ネットでも検索、視聴…そこで気になったのが「吉田兄弟」
三味線の音になぜか惹かれ、アルバム数枚購入。
その中で使えそうな曲をピックアップ、
そしてまた使えそうなフレーズを絞っていき一曲に編集。
何曲もを使いましたが、メインとなっている曲名が「Parallel Feelings」
イメージにも合うので、それをこのショーのタイトルにしました。
一切の妥協無し、毎日朝帰りでしたね。
曲が完成した時はもう本番まであと一週間、さすがに焦りましたね。
そこからやっと振付開始、なるべく音を大切にしたい。
すべてのステップをその曲に合わせて作るのが理想だが、足型ができても煮詰められない。
なので自分のステップを音に合わせアレンジしていく方法を取りました。
種目もどんどん変えて変化に富んだものにしたつもり。
最初はあえてゆっくり始め、みんなの意識を惹きつけつつ、
「和」をテーマとしていることを感じてもらう狙い。
そこからチャチャ、サンバとつながり、一転ゆっくりな曲調。
スローフォックスからルンバへ、そして激しいパソ、タンゴパートへ…
リズムも計算、威勢のよさを表現するため限界の速さに挑戦！？
パソ、タンゴの最後であえてくぎりをつけ終わりと思わせ、実はそこからが見せ場！
太鼓のパートでさらにペースアップ。
リフトも和風にアレンジしました（とび職風？）
最後の挨拶でも一踊り。
茶目っ気を出したつもり♪
さて、振付と同時進行で衣装探し。
私は手持ちで和風な衣装があったので、それに合わせて純代先生の衣装探し。
本来ならドレス屋さんにオーダーですが、さすがに一週間じゃ間に合いません。
いろいろネットで検索、良さそうなのを三着購入（一着ずつ購入して確認する時間がないため）
注文後３～４日で届き、それぞれ着てみて様子を見ました。
その中の一着に決め、それを今度は手直ししていきます。
スカートを上げたり、ホックを付け直したり、パットやゴムベルトを付けたり…
一番大変だったのはなんと言っても石貼り！
一着分の石貼りは結構大変。
純代センセ、レッスン時間以外はずっと控え室にこもり石貼りでした（お疲れ様でした）
全体像がだいたい出来てきたら、今度は細部。
べっ甲カンザシ風の髪飾りを探したり、和風なつけ爪を探したり…
あとは髪型、このプログラムでしたら私はやっぱ短髪でしょう。
個人的には長いのが好きなんだけど、これもよい作品のためバッサリいきました。
※左は前日、右が当日
はちまき風の飾りも使いました。
ちなみにスラックスにも一工夫、わきを紐で結んで和風テイストにしたつもり。
純代先生は前髪パッツン、頬にかかる毛もこの作品のためにカットして作りました。
後ろは高い位置でまとめストレートのウイッグ。
ほど良い長さでカット、カラーリングされている髪を黒のスプレーで染めました。
こんな忙しい中、二人とも日焼けサロンでしっかり焼きました。
実際はもっともっと細かいところまでこだわっています！（ここには書ききれません！）
でも大まかなところはこんな感じだったかな。
ここに書いたのは実際に採用されたモノ。
そこまでには無数の不採用案がありましたね。
さて、裏話も分かったところでもう一度見てみようか。
違った見方が出来るかもよ。。。
石川・菅野組『ショーダンス』
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