審査員の公平性。。。

石川です。

今回はダンスの審査員に対して私見を述べたいと思います。
私はすでに30年ほど競技を続けています。

長い競技生活で審査員が公平性に欠けると思ったことはありません。
少なくても自分の出た競技会で自分に対しての評価に対してです。

自分が出ていない試合、他の選手の評価についてはわかりません。
後日公開されたチェック表だけでは判断できないことも多いと思うから。

確かに噂レベルで「この前の結果は変じゃない?」とか、
「誰々先生は自分の生徒を優遇してる」などの話しは聞いたことあります。

アマチュアで競技を始める前から政治力がないと上に行くのは難しい、と聞いたこともありました。
しかし、私事で申し訳ありませんが、アマチュアノービスデビューから9ヶ月で日本インターのチャンピオンになれました。

審査員まわりもしたことないし、誰も私の名前すら知りませんでした。
審査員からすれば誰も私にチェックを入れる義理はなかったはずです。

私はそのとき上手く踊ればきちんと評価される世界なんだと認識しました。
その後ターンプロ、プロの世界のほうが政治色が強いとも言われました。

私は燃えました!(笑)
認められないと思える状況でこそ認めさせたい!(反逆精神)

当時私はダンスホールのダンサーでお教室に所属していませんでした。
いわゆる政治力まったくなし(笑)

コーチャーは玉置先生夫妻で他の先生に習ったこともありません。
ターンプロの時はD級、デビューではC級戦に挑戦、結果決勝第2位。

ここまでは良かったのですがB級戦では苦労しました。
準決に残れない結果が続き、やはり政治力が必要なのかとも感じました。

しかし振り返ればこの時期は自分のダンスに迷いがあったと思います。
ターンプロしたのだからとミョーにプロっぽく踊ろうとしていた気がする(笑)

その上っ面の踊りを審査員は正しく評価していたのでしょう。
でもこのままじゃいけない、良い結果を出すにはどうしたらいいのかを考えました。

そこで審査員まわり、、、ではなく海外コンペに挑戦しました。
何度か出ているうちに当時の日本チャンピオンと同じラウンドまで行けるようになりました。

あ、このときも海外で外国人コーチャーのレッスンは受けませんでした。
審査されている方(多分有名な先生たち)を誰も知りませんでしたが評価していただけました。

そしてまた国内戦、イマイチな結果もしばらくありましたが、
当時まだ珍しかったオール外国人ジャッジのコンペが開催、ほぼ全てのプロ選手が出るような大会でした。

私はそこで初めてプロA級選手権で決勝に入れました(アマチュアノービスから1年11か月)
なんの政治力もなく教室所属ではないダンスホールのアウトローダンサーが、です。

ちなみこの時の決勝順位は優勝大竹組、以下楠組、佐藤組、二ツ森組、で5位石川組でした。
レジェンドダンサーたちと一緒に踊れた興奮は今でも忘れません。

プロでもちゃんと踊れば政治とか関係なく認められました。
私はその後のダンス界の分裂でJBDFからAJ(JDC)、JCFと移籍してきました。

どの団体でも審査員となんの繋がりもなくやってきましたが、
どの団体でもちゃんと評価していただきA級戦の決勝で踊ってきました。

ワールドゲームズ(オリンピックの補完的な競技大会)の代表選抜戦というのもありました。
プロ三団体プラスアマチュアを含み真の日本一を決めようという珍しい大会。

これこそいろいろ政治が関係してきそうな大会ですが、
なんのバックボーンもない私たちが優勝、日本代表となりました(スタンダード代表は天野組)

比較的最近では統一全日本ボールルームショーダンスでも決勝に残れました。
統一の決勝って他団体のジャッジからも評価されないと残れません。

ここまでやってきて思うのは、良い踊りは必ず評価される!
審査員がどーの、お教室がどーの、政治がどーの、一切関係なし!

そもそも私は競技会で審査員のことを気にしたことがない(笑)
だって審査員に対して踊るのではなくお客さまに対して踊ってるだけだモン。

やたら審査員に詳しい選手っているよね。
今日は誰々審査員だから○○系は強いよ、とかまったく気にしないし。

私も審査の結果に満足できないことは多々あります。
でもそれは審査員に対してではなく、評価されなかった自分の踊りにです。

審査員のことをグチグチ言ってヤケ酒飲んでいて成績が上がるのですか?
だったらコンペ後スタジオに戻って練習です、私はそうしていました。

最後に審査員が自分の教え子にチェックを入れる問題。
私はエコヒイキでもなんでもなく当然のことだと思っています。

生徒だから入れるのではなく、言われたことをちゃんとやっていた場合のみ。
審査員はそれぞれ基本は同じでも重要にしているポイントが違うと思います。

例えば音楽表現に重きを置く人、二人のハーモニー派、ひたすら動く系など。
で、教え子はその重点的なポイントを教わっているはずです。

その部分を練習して身に付けてきたとすれば、
同レベルの二組の比較でチェックをもらえるのは全然不思議ではない。

あきらかにレベルが低い選手を上につけるような審査員はいない。
仮にいたとすればそれは以後問題となり適正に対処されるはずです。

誤解されている人もいるかもしれないのでハッキリ言いますが、
ダンスの審査は公平にされています!

ただし個人の主観も入ってきますので皆同じとはならないのです。
私はそれで良いと思いますし、そのための多人数審査なのです。

ではなんの問題もないのか、というとそうでもない。
例えばフィギュアスケートのように審査員はコーチングを行わない、とか良いですよね。

審査員の定年制度であったり、観客等の一般審査員の導入、AI審査など。
ただ感情に訴える目線の動き、指先の表現らをAIが評価できるようになったらね(笑)

今後もいろいろ検討していく必要はあると思いますよ。
ま、ぶっちゃけ選手は審査員のことなどなにも考えず、ひたすら愚直に練習するだけだと思うけどね。

また今日も長文になってしまった。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

それでは、また。。。

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